同性婚

同性婚については国や地域によって法律が異なります。同性婚が認められている国は世界的にみて非常に少なく、現在は同性婚を認める動きが増加傾向にある一方、同性愛が発覚すると処罰の対象となる国もあります。

トロントのあるオンタリオ州では2003年6月10日から同性同士の結婚が認められており、2005年7月20日にはカナダ全土で認められました。法的にも平等の権利が保障され、現在は養子縁組ができるようになるなど可能性の広がりを見せています。今後もさらにLGBTフレンドリーな国として、より住みやすい環境となっていくことでしょう。

Common Law（コモン・ロー）

日本の事実婚と似たような意味合いのあるコモン・ロー（Common Low Partner）。カナダでは結婚しているのと同じような権利を社会的に得ることができます。相手がカナディアン（もしくはカナダの永住権保持者）であれば移民申請も可能で、スポンサーとなるカナディアンのパートナーがそれに相応しいかどうか審査されます。

また、2人がコモン・ローの関係であることを証明するために、少なくとも1年以上同居していることを証明することのほか、重要証明書類や写真等を提出する必要があります。

Marriage Certificate（結婚証明書）

カナダではカナダ国籍や永住権を持っていなくても、正式な結婚証明書が発行されます。結婚式を行わないと証明書が発行されないため、結婚式と証明書の発行をするために世界各国から旅行と合わせてカナダを訪れる人も多いようです。取得しても日本では効力を持ちませんが、２人の愛がカナダではきちんとカタチになります。コモン・ローの証明書類としても提出可能です。

日本では2015年4月、東京都渋谷区で新たな条例の施行に伴いパートナーシップ証明書が発行されるようになりました。その他、日本各地でパートナー宣誓制度が開始されていますが、効力はまだまだ社会的に認められているとは言えない状況です。